走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

市民マラソン調査

●問4、ボランティア

近年の地方マラソン大会では、参加者減少が大きな課題になってますが、個人的にはボランティア問題の方が根深いと思っています。何となく、市町の職員や地域の団体が例年同様に駆り出される感がありますが、本来はボランティア(支えるスポーツ)としての文化形成も、マラソン大会の役目と思っています。ということで、今回の質問はこれ。

内訳は大体想定した通り、「したくない」って人が予想より少なかったのはうれしかったです。「したいけどしたことがない」ってのは、前述した通り受け入れ側に問題があると思っています。

そもそも論、票が伸びなすぎて妥当性があるか微妙ですが…ボランティアにはあまり興味がないって人が多いのかもしれません。

 

●問3、練習時間

今年4月に子供が生まれ、生活が一変しましました。時間自体はあるのですが、仕事終わって帰ってくると子供をお風呂に入れ、ご飯、というルーティンになっているので、今まで走る時間の候補だった夜が選択肢からなくなりました。そのため朝練習が基本軸になっていて、朝の時間を有効活用、1日のスタートを清々しくできるのですが、元々そんなに朝強くないので起きるのはしんどい。

…ということで、今回はこの質問。

想定しているより夜派が多かったですが、こんなもんなのかな?投票数少なかったので参考の域を出ませんが…

 

●問2、プログラム(選手名簿)

大会当日、もしくは事前に郵送されてくる、参加者全員が掲載されている、大会プログラム。自分の名前が掲載されているのを探すのも楽しいですが、年間何回も大会に出ていると、個人的には捨てる筆頭はこのプログラムです(ゼッケンと完走証はとってあります)。

そこでこの質問。

だいたい予想した程度の割合でした。ただ、Twitterでのアンケートなので大会会場でアンケートをとったら、「欲しい」という人がもう少し多いとは思います。

 

 

●問1、紙の完走証

ラソン大会で記録やタイムが正確に印刷されている「紙の完走証」が、走り終わってものの数分後に手元にあるというサービスは、今のマラソン大会では当たり前になりました。

当たり前になりすぎてそのすごさが薄れているのですが、すごいことです。僕も出場した大会はゼッケンと完走証を記念にとっておきます。

そこでこの質問。

半数はもちろん超えませんでしたが、思っている以上にWEBのみの完走証もありな人が多かった印象です。もちろんTwitterでの集計なのでそちらに傾くとは思っていますが、それでも思った以上。

 

 

 

水戸黄門漫遊マラソンにて②~素晴らしいコースと激痛と~

 

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 ハーフまでは、タイムだけは順調に刻んでいましたが、既に脚は重く、足の裏が(筋肉的に)痛くなっていました。それでも、粘ることはできていたので、5分ちょっとくらいのペースをどのくらいまで保てるか、それによってフィニッシュタイムは変わってくるな、と思っていました。しかし、23kmくらいで、序盤から違和感のあった左の腸腰筋あたりに攣るような張りが出てしまい、ペースがガクッと落ちてしまいます。このタイミングから、とりあえず次の5kmまで、という思考に切り替わっていきます。

23km:5'18"、24km:5'50"、25km:6'01"

~25kmの5km:27'48"

順調に落ちていくペース。めちゃくちゃきつくなってきたのですが、まだギリギリ走れるので、走り続けます。この時点でもう、休み休みいかないと脚が厳しいとかなり弱音になっていました。ただ、何も決めずに止まったり歩いたりしてしまうと先が長すぎるので、給水所のタイミングで一休みしよう、と思って走りました。これが幸か不幸か、28km?あたりを越えた後給水が32kmまでなかったのです!今まであんなにあったのに!(笑)これのおかげで早いタイミングでだれることなく32kmまではゆっくりながら走り続けました。

~30kmの5km:31'32"

31km:6'22”、32km:6'42”

ここで給水所で少し歩き、走ろうと思っていたのですが、もう脚が攣りかけていて簡単に走れる状態ではなくなっていました。でも、なんとしてでもリタイアはしたくない!という想いで歩き・走りながら進みます。ここから35kmあたりが一番きつかったように思います。

32kmあたりからは千波湖の周りを走るコースで、天気も相まってすごく綺麗で気持ちよかったです。こんな脚の状態でなければもっと気持ちよかったのに、と思うと少し残念・・・(笑)。

脚ですが、走り終わった後でもすごく感じていたのですが、まず足裏の疲労が凄かったです。物理的な足裏の痛さなどはあるのですが、足裏の筋肉的な痛みや疲れというのはあまりなくて、これに関してはシューズが悪かったのでは?と思っています。今回、onのクラウドフローで走ったのですが、個人的にはこれはジョグ~ウルトラ向きと考えていて、キロ5分を割るスピードで長い距離を無理して走ったことで足裏に疲労が残ってしまったのでは?と思っています。準備不足の自分が一番悪いのですが、このレベルだとフルマラソンで何のシューズを履いていいかすごく悩みます。もう少し走れるなら亜ディゼロタクミなんですけどね・・・

後は(おそらく)腸腰筋。ここが何度も攣ってしまって走れない状態が続きました。これも同じく久しぶりにキロ5分を割るペースで長く走っていたので、脚を引き上げる動作に無理が生じたのだと思います。そう思うと、ウルトラでは確かに脚を上げるような動作をほとんどしていなくて、それに慣れてしまっているような気がしています。練習不足・・・

そんなダメダメ状態で千波湖を回ります。33km:10'17”、34km:10’39”、35km:10'26”。ここら辺が一番タイム的にも厳しくなっていて、これを過ぎたところで少し脚が戻り、走れるようになってきます。

~35kmの5km:45'28"

この先も走ったりたまに攣って歩いたりを繰り返していたのですが、39kmあたりのトンネルがすごく感動しました。トンネル内にずらーっと並ぶキャンドルがすごく綺麗で、演奏や音楽がトンネル内に鳴り響き、学生が応援にずらっと並んでいました。暗さと後半と脚のつらさもあって、何故か、本当に何故かですがぐっとこみ上げるものがありました。本当に今考えても何故?という感じなのですが。

これにより少し元気になったので、そのままフィニッシュまでいきたいところだったのですが、相変わらず攣る脚がそれを引っ張ります。結局それは最後まで変わらず、歩き、走りを繰り返しながら、ラストスパートももちろんかけられずにフィニッシュとなりました。

フィニッシュタイム:4:22'56”

ダントツのワースト記録を更新しましたが、フィニッシュできたことに達成感です。もしかしてウルトラよりきついんじゃないか?という謎の思考も走っている最中あったりしました(笑)。

走り終わり、ランナーサービスを受け取り終わった後のメイン会場で少し座って休んでいたのですが、脚全部がじわじわと痛むような感じで、陸上部でスピード練習をやって追い込みきった後の、いわゆるケツ割れのような状態でして、こんな遅いペースでも筋肉を使い切るとこんな感じになるのかなーと新発見でした。フルでベストを出した時も、ウルトラを走った後も、こんなにはならなかったので、本当に自分がダメな状態でフルマラソンを走ったのだと、改めて思いました。

 

会場にあるあったかいものを食べたいとも思ったのですが、お金のほとんどを駐車場においてきてしまって、そう遠くはないのですが今の状態で戻る気力もなく、おとなしく着替えだけして車に戻りました。

今回は準備不足すぎる自分でしたが、大会としては本当によくって、沿道の声援・地域への根付きは感動を覚えるものでした。アップダウンも多少はありますが記録は狙えそうなコースで、宇都宮から1時間圏内ということもあり、この場に万全の状態でまた来たいなと思える大会でした。そしたらもっと楽しかっただろうなー・・・(笑)

 

ということで、来年もしこの時期にフルを出る計画があれば!!あれば、ですよ(笑)、またここに出たいと思いました。

 

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水戸黄門漫遊マラソンにて①~大型大会と相も変わらない無計画~

2018年10月28日に開催された水戸黄門漫遊マラソンに出場してきました!

 

フルマラソンに本格的に(?)チャレンジするのは2015年のつくばマラソン以来、PBは2014年の富士山マラソンで止まったままです。今回は、1ヶ月前に城内坂ウルトラで初100kmを走ったので、せっかく長い距離踏んでるんだからその流れでフルも久しぶりに走っとこう、という安易なものでした。どれだけ安易だったか、当日思い知らされることになります。。。

 

さて、水戸黄門漫遊マラソンですが、今年で3回目の開催。フルマラソンで10000人、水戸の駅前発着という、近年多く立ち上がっている新興的な都市型フルマラソンです。これは僕の偏見だったのですが、この手の大会は何となく敬遠していました(そもそもフルマラソン走ってないってのもありますが。笑)。日本には今本当にたくさんのマラソン大会があり、数十年前から開催を続ける伝統的な大会、近年(時代としては東京マラソンを境にここ10年で)立ち上がった新興的な大会、そのそれぞれに大小あると思います。大型を避けていたのは、何となく混雑してストレス多そうというところももちろんあるのですが、これは本当になんとなくだったのですが、そういう大会よりも地方の小さなあたたかい大会に出たいという気持ちが強かったのです。

 

今回の水戸黄門漫遊マラソンでは、それが見事に裏切られた形になります。結論から言うと、来年もまた出たい!と思いました(来年の今フルマラソンを走るかどうかの計画は別として。笑)。

 

まず、ストレスが全くなかった。これは本当にびっくりしました。こんだけ人が集まるのに、こんだけストレスフリーにできるのか、と。この大会、公式の駐車場がないので大半は電車ですが、駅から会場まで徒歩数分。スタッフも多くいて迷うことなし。

僕は栃木(宇都宮)から車で行ったのですが、北関東道で1時間程度。駅からすぐ近くの上限600円の駐車場に停められました。これが7時くらい(スタートは9時)、準備をして車を出たのが7時半くらいでしたが、さすがにこの駐車場は埋まってしまいましたが少し料金が上がる近隣の駐車場はまだ空いているようでした。7時くらいが安全圏かもですね。

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その後、多くのスタッフとわかりやすい案内表示で手荷物預けにたどり着き、特段並ぶこともなく預けられてしまいました。スタートまで1時間ちょい、スムーズすぎてひまになってしまった(笑)。

アミノバイタルゼリーと粉末を補給し、スタート地点へ移動します。流石に会場のトイレは行列ができていたのですが、スタート地点真横のビルのトイレも解放されていて、そこでは2分くらい並んだら入れました。ここがびっくりしたところなのですが、沿道施設の協力体制が半端ない。普通は交通規制で敬遠されるのですが、いろんな沿道施設・企業がこうやって大会に協力的で、オフィシャル以外も含めてストレス軽減に繋がっていると思いました。

 

陸連登録なのでAブロックでスタートを待ちます。いつも思うのですが、陸連登録の有無関わらずタイム順整列の方がいいのではないかなーと。話がそれるので詳しくは書きませんが・・・

気温も高くなく低くなく、日差しが出るとちょっと暑いかな?というくらい。スタートセレモニーで増田明美さん、谷口浩美さん、平塚潤さんのトークを聞きながら、段々と時間が迫ってきます。唯一、どうしても避けられない大規模大会の嫌なところは、スタート前のこの待ち時間ですね。混雑なしとはいえ、1万人が集まっているスタート地点で立ち尽くしながら少なくとも10分以上待つのはちょっと嫌いです。

 

 

そして、いよいよスタート!道幅いっぱいでスタートするので、渋滞はほとんどなしでした。よくあるのはすぐに道幅が狭くなって詰まるっている現象ですが、水戸の場合は前半かなり長い間広い道を走る格好で、本当にこの部分のストレスはなかったです。

 

さて、今回の僕の目標、というか心構えですが、キロ5分で押していって後半どうなるか(上がるのか下がるのか未知数)というイメージでした。あの高低差の激しい城内坂ウルトラの前半40kmを、大体キロ6分くらいで押していたので、まずキロ6より遅くなることは想定しておらず、とは言えここ数ヶ月早いスピードの練習もしていなくて直前のジョグのペースからしてもキロ5あたりが無難だろう、という気持ちでした。

それに対しての前半ラップ:4'48"-4’28”-4'29”-4’39”-4'36"。感覚的には速く走っている感じではなかったのですが、自然とこのくらいで走っていて、これは少しまずいぞと思って無理のない程度に脚を落ち着かせたのですがそれでも4'40"前後を推移していたので、これは無理に落としてブレーキをかけるよりも自然に走った方がいいな、と思い、これをキープすることにしました。

一方で、走り始めて数キロで感じていたのが、脚の各部の違和感。左腸腰筋、右膝、右足首あたりに微妙な痛いというより違和感を覚えながら走っていたので、結局はそれ自体がオーバーペースの証拠だったのかもしれません。

 

さて、コースですが前半は市街地の広い道路を走れてめちゃくちゃ気持ちいいのですが、気づいたことが1つ。エイドが尋常じゃなく多い(全コースに渡って)!オフィシャルのエイドももちろんたくさんあるのですが、私設エイドがとても多くて、感覚的にですが1km毎くらいにあるのではないかと思うくらいでした(本当にあるかも)。

あとは、トイレも多い!「トイレ利用できます」っていう看板がいたるところにあるのですが、この大会のすごいところは沿道のたくさんの施設・民家が半オフィシャルにトイレを開放しているところ。

そして、大通り沿いにはもちろん企業も面しています。これはもちろんスポンサーという兼ね合いもあるのだと思うのですが、社員さんが沿道に出てすごい声援を贈ってくれていました!体裁上だけでない、こういうスポンサードはすごく重要だと思いますし、これら含めても水戸黄門漫遊マラソンが重要な役割を果たしていると感じることができました。

 

6~7kmあたりで第1折り返しがあります。ここではまだ前後の差がそこまで開いていないので、先頭集団の走りなども見ることができました。ここで数名知り合いとすれ違うこともできて楽しかったです。10km手前で少しだけ細い道に入り、民家が立ち並ぶようになり風景も少し変わってきますが、相変わらず沿道声援は多く、気持ちよく走っていました。時折日が出ると暑いと感じるくらい。今日は半そでTシャツで走ったけど、ランニングシャツでも良かったな、とこの時は感じていました。

5km:23'18、10km:23'23"

 

無理な走りはしていないつもりでしたが10kmすぎから「自然と」ペースが落ちてきます。それでもキロ4分50秒台ではあったのですが、正直どこら辺でこれが狂ってきたのか、覚えていません。15kmで1回トイレに行った時、まだ15kmと思った記憶があり、この時点では実は脚的にはダメだったのかもしれないです。

案の定、17km:4'57"、18km:5'04”と初めて5分を超えました(トイレに行った15kmを除く)。このあたりでいかにこれを維持するか、という考え方になっていました。とりあえずハーフまでは、という頭があって、これが良くなかったのかもしれません。18kmを過ぎると若い学生のようなランナーが先頭を引っ張る、20名弱の集団に飲まれ、このままズルズルいってもダメだと思いくっついて20kmまで何とかいきました。

15km:24'53、20km:24'15"

 

その後、学生の集団からはズルズル引き離されてしまいましたが、ハーフまでは何とか、という気持ちで走り続けました。ハーフあたりのコースがちょうど陸橋を上って降りて、折り返してその陸橋をまた上って降りるというえぐいコースでしたが、ちょうどイオンの近くでめちゃくちゃ応援が盛り上がっていたのを覚えています。

ハーフ:1:41’31”

単純計算、倍すれば3時間半以内には帰って来れそうですが・・・地獄はここからでした。

 

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初100kmを城内坂ウルトラにて⑤~エピローグ~

2018年9月30日に初100kmとして挑戦した城内坂ウルトラについて、出走記を書いています。詳しくは過去記事から…

 

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午前3時に走り始めてから11時間半、現在14時30分。時間の感覚がない。ついに10周回目に突入する。途中ではこんなにキツく、早く終わって欲しいと思っていたのに、10回目ともなるともうこれで最後なんだと少しだけ、本当に少しだけ寂しくなる(笑)。10回目で最後となる景色を、地面を捉えながら、キロ7~8分で歩を進める。

最後の高舘山を登ったエイドで12時間、いや、準備と撤収を含めるともっとお世話になったボランティアさんに挨拶を・・・とここで、予想していなかった事実を知らされる。
周回は15時打ち切り、この周回で最後だよ
とのこと。どうやら台風が迫っている影響で、雨風の心配はすぐなくとも交通機関等の乱れを懸念して、予告どおり早めに終了の判断を下したらしい。台風の速度が遅くなっていると聞いていたので、夕方までもつかと思っていたが、結果論電車も早期に運休となっていたことを考えると、ベストタイミングだろう。
一緒にエイドに着いたもう1名の男性は9周回目だったとのこと。すごく残念だが文句なんて一言も言わない。このボランティアと、主催者を考えるとそんなこと言えないだろう。ボランティアも「最後まで行かせてあげられないでごめんな、また来年待ってる」との言葉に、この大会はまさに「人」だな、と思った。序盤は「台風だから早めに終わんないかなー」とか言ってたのに(笑)、全くもって愛らしい方々だ。21回も続いてきた大会だが主催者もボランティアも見るからに高齢の方が多い。数多くあるマラソン大会と違って、完全に個人のボランティアで立ち上がり、開催を続けている大会なので、この先いつまで開催されるのだろうと思うととても寂しい気持ちにもなったりした。

コース上2箇所目のエイドでも同じようにねぎらいの声をいただき、そして城内坂ウルトラ名物、最終周回での万歳三唱を行うことができた。中盤になると毎周毎周全員に「何周回目?」と聞いてくるこのエイドの方々。最終周回とわかると回りのランナーも集めて万歳三唱と記念撮影をしてくれるのだ。50kmの部の方々の万歳三唱を横目に走っていたので、ここまで来れたことがとてつもなくうれしかった。ここの方々にもご挨拶をして、最後の2kmを進む。レース中盤からずっと小雨だったにも関わらず、ラスト1kmで大雨土砂降りに見舞われ、本当に僕は雨男だな、と思いつつフィニッシュテープを切ることができた。

 

・10周回目:1時間41分
・合計:13時間5分

 

自分のことながら、まさか本当に10周走れてしまうとは思ってもいなかった。4周回目と6周回目でピンチを人に助けられたことが大きかったのと、前半ハイペースで入れていたことによって15時のOUTに捕まらずにすんだ。偶然にも全てがうまくいった結果だった。

走り終わった瞬間に疲れがどっと出て、歩き方はぎこちなくさっきまで走っていたのと同じ脚とは到底思えない。急に寒気と眠気が襲ってくる。フルマラソンで自己ベストを出した2014の富士山マラソンのときと同じ感覚だ。全て出し切ると大体こういうことになる。
走ることを優先していたために途中あんまり利用しなかったメインエイドの給食関係を、完走した後に食べようと思っていたが、それよりも早く着替えて帰る方が大切だと思った。股擦れもひどく無料の温泉に行く気にもならなかった。主催者にも挨拶をすませ、慌しく会場を後にする。

本当に最高の大会だった。

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1周目:1時間00分
2周目:1時間04分
3周目:59分
4周目:1時間04分
5周目:1時間15分
6周目:1時間17分
7周目:1時間29分
8周目:1時間36分
9周目:1時間36分
10周目:1時間41分
合計:13時間05分

 

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家に帰って妻と子(5ヶ月)に完走を告げる。子供が生まれた年にこんな挑戦をするなんて、本当に自分でアホだなと思う(笑)。
別に子供や妻のために完走!という気持ちはなく、純然たる自分のための完走だったが、それを許して理解してくれた妻には本当に感謝、そして今後もご迷惑をおかけします。。。(笑)
子供をお風呂に入れるのが僕の日課だが、完走したこの日は、もう何もする気にもなれず、(正確に言うと何も「できず」)申し訳ないが早々に寝床に着いた。

初100kmを城内坂ウルトラで④~ウルトラマラソン~

2018年9月30日に初100kmとして挑戦した城内坂ウルトラについて、出走記を書いています。詳しくは過去記事から…

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6周目で完全に気持ちが折れていた僕。【4周ー3周ー2周ー1周作戦】で予定で、もう1周連続で走ってから休みたいところだった。「60km走って残り40km」と「70km走って残り30km」では全くわけが違う。しかし、この時点では一回ここで休んでしまい、残りいけるとこまでいこう、70か80でリタイアか?という気持ちが強かった。

トボトボとメインエイドに歩いていくと、50kmに出場していた知り合い2人がのんびり補給食を食べていた。てっきりもう走り終えているのかと思ったら「待ってましたよ~、早くあと1周いきましょう~」とのこと。全く状況が読めなかったが、なんと40kmを走ったあとに少し後ろを僕が走っているのを聞いて、ラスト1周一緒に走るために待っていてくれたのだという。
4周目きついところで話しかけてくれた女性といい、今回といい、僕は本当に運が良かった。もう休もうと思っていた気持ちを引き締め直し、この2人と共にあと1周走ってしまおうと決めた。

エイドのおにぎり、パンを頬張り、すぐに走り出す。ここまでほとんど1人で走ってきたので、気の知れた仲間と話ながら、しかもペースは遅くなった僕に合わせてくれて、最高の気分だった。登りは歩き、エイドでもスタッフの皆さんと話したりしながら、あっという間の1周だった。

・7周目:1時間29分

エイドで補給等をした分時間が長くなってしまったが、もうこの際時間ではない。このタイミングで1周歩を進めることができ、残りを3周に減らすことができたのは、かなり大きかった。身体は既にボロボロになっていたが、完走が現実味を増してきた。

本来はここで長めの休憩を取って残り30kmに備えようと思っていたのだが、完走が目に見えて、元気が出てきた。少し補給をしてまた走り出す。
いつの間にか雨も弱くなり、ポンチョを置いていってしまおうかと思ったが、また雨が強くなってびしょ濡れになるのが嫌だったので、結局最後まで着て走った。あと、地味に一番辛かったのが股擦れ。雨も相まってハーフパンツが股にくっつき、それが擦れて後半になるほどひどくなっていった。解消する方法がないので、放っておくしかないのだが…

ここまで来ると疲れはピークに達していてちょっと気を抜くと歩いてしまいそうになるが、今回学んだウルトラマラソンで大切なことは、遅くてもいかに走るところで走り続けるか(本来は、そうならないように事前練習すべきだが・・・笑)。城内坂ウルトラで言うと、2kmから4kmまでの山登りと、7kmの500m程度の急坂は「歩いて良い」ところ。だが、それ以外のところは決して妥協せずに走ること。特にスタート地点から山の入り口までは地味に登りになっている。ついつい歩きがちになるが、そのあと2kmも歩けるので遅くても走る。後は下りきった後の6~7kmの直線。下りの後で果てしなくて歩きたくなるが、ここも走る。逆にいうとこうやって1周を6区間くらいにわかりやすく分けられるこのコースは、キツくても集中は途切れず、攻略しやすいとさえ思った。

・8周目:1時間36分

2回の登りを歩き、エイドで1分ずつくらい止まり、他を遅くても走り続けるとこのくらいの1周のタイムになるよう。キロ10分を切ってるくらいのペースだ。
残り2周、まだ20kmも距離がある。普段の僕だと月に2回、走るかどうかくらいの長距離だが、この時は「たったの」20kmという気持ちだった。…というか、「1周走れば、ラスト1周」という感覚だ。

ここまでくると登りが本当に遅くなった。脚に手つき、進む。登りきったエイドで、「ラスト1周です。10周ありがとうございました!」と、笑顔でボランティアさんに話す女性がいた。あれ?序盤一緒に走ってた人じゃないか。やはり、ちゃんと練習してないと後半に差が出るなぁと思いつつ、エイドのおっちゃん「まだ走りきらない男もいるのに、大したもんだ!」と僕の目の前で。「残念ながらまだ後1周会いにきますよ!」と冗談混じりに笑い合う。楽しい。後からわかったことだが、この女性の方は100km女性1位の方だった。
ペースは相変わらず遅いのだが、もう止まることはない。いつもの走り方とはほど遠いが、脚を「使って」走れないのに前に進まなければいけないので、身体のあらゆる部分をフル活用している感覚がある。上体をひねり、腕を振り、骨盤を前後上下させる。思わぬ発見だ。極限になると普段使えていない部分を使うことができる。

・9周目:1時間36分

さっきと同じタイムだ。ああ、良かった、あと1周だ。何とか完走できるらしい。エイドでボランティアをしている知り合いに、「90分ある!13時間切り行けるよ」とハッパをかけられたが、もうそんなタイムに拘る気持ちはなかった(現在時刻:14時30分)。楽しく、もう1周走ろう。おにぎりを頬張りながら、またほとんど休憩せずに走り出す。事前に計画していたペース表より、移動するペースは遅いが休憩の時間は短い

最後の1周。ドラマと言うと大げさだが、思ってもいない出来事が起こった。

 

 ▼終章

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初100kmを城内坂ウルトラで③~思い上がり~

2018年9月30日に初100kmとして挑戦した城内坂ウルトラについて、出走記を書いています。詳しくは過去記事から…

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3周目の高舘山登りに入る頃にはヘッドライトもほぼいらないくらい明るくなってきた。2周目までと違い視覚的に激坂が襲ってくるが、同じように走って脚を進める。やはり最初の2周に比べるとキツい。視覚と脳というのは不思議なものだ。何とかペースも落とさず登りきり、さくっとエイドを済ませて下りへ。登りと打って変わって下りは「見える」分、かなり走りやすい。思った以上にペースも上がるが脚へのダメージは最低限になるように細心の注意を払う。
下りきった後も、うまくペースに乗って楽に走り続けることができた。経ヶ坂の登りも難なくパス。ここまできてしまえば2つ目のエイドを軽く済ませてまたスタート地点まで淡々と。

・3周目:59分

自分でもびっくりしてしまった。1時間切ってしまうとは。

ここでも補給は最小限にして、アミノバイタルゼリーを手に持ち4周目に入る。流石に気持ち的には疲れてきたので、少し長めに休みたいところだったのだが、3周ではなく4周終わったら休もうと決めていた4周ー3周ー2周ー1周作戦】だ。後に楽する。逆に、今楽してしまったら後が絶対もたない。。

しかし、ここまで順調にきていた身体に、4周目でついに疲れが出てきた。足取り重く高舘山を登る。脚が重くなると身体も重くなり、何故か腹痛もぶり返してきた。最悪だ。それでもこの高舘山は5周目までは絶対走って登ると決めていたので、何とか踏ん張る。まだまだ登り区間では周囲より速い。頂上のエイドで一呼吸ついた後、下りに入るが、思っているよりも脚が動かない。身体も重い。いやいや、まだ40kmも走ってないのに、と少し焦る。とりあえずこの周終われば一回休めるから。という気持ちと、いつもの弱い僕の歩いちゃえという声とが入り交じる。
なんとか粘っていた下り途中、ふと後ろから声が。「栃木30K出たんですか?」。そう、今日は昨年の栃木30KのロングTシャツで走っていたのだ。僕は知っての通り(?)栃木30Kの主催者なので、こういう話しかけられ方をするといつも少し戸惑ってしまうのだが、素性を明かすと話が弾んだ。相変わらずお腹は痛かったのだが、一人でずっと淡々と走っていたので楽しく話ながら走ることが新鮮で、足取りもかなり回復した。この後、一人で走っていたら恐らく厳しかったであろう田園地帯の直線1km強を楽しくおしゃべりさせていただき、すっかり身体は元気になっていた。その後の経ヶ坂登りで僕が前に行く形でお別れしたが、本当に彼女に助けられた。

4周目:1時間4分

結局あまりペースが落ちずにここまで来れたが、相変わらずお腹は痛くてすぐにトイレタイム。その後、待ちに待った大休憩にけんちん汁とそーめんを食べ、パンも頬張り、雨で冷たく重くなったTシャツを着替えてリフレッシュ。10分程度の休みだったが、気持ちを切り替えて次に進むと、これがびっくり、かなり身体が軽い。登りは相変わらずキツいが、下りで無理せずリズムに乗せてそのリズムのまま田園地帯1kmを走りきり、経ヶ坂の登りを終えてしまえば一旦エイドで補給とスタッフとのふれあいで気持ちも休まる。最後まで思ったのはこの経ヶ坂エイドからスタート地点までの2km強がすごく攻略しやすいということ。最初は下りだし、それに身を任せて走るといつの間にか9kmの曲がり角が見え、そこをパスしてしまえば残り1kmもない(9.7kmなので)。

5周目:1時間15分

食事をしたりの10分ちょっとの休憩を入れてこのタイムなので、実質は1時間ちょっとで回っていることになる。コースの特徴や走り方も抑えられたし、当初の予定からタイムは大幅に稼げている、なんと言っても6周目からは自分ルールで登りを歩いていいとになっているので、こりゃもう完走いけるんじゃないか??と甘いことを考えていた。

が、6周目の登りで4周目に感じた以上の脚の重さを感じる。初めて登りで歩いたのだが、走っていた時よりつらいし、走ることなんてできなくなっていた。何とか必死にたどり着いた頂上エイドで、ついいつもより長く休んでしまう。次の一歩が出ない中、何とか下り始めるが、脚が悲鳴をあげる。つらくなるのが急すぎる。5周目と6周目のこの差はなんだ??下りにも関わらず時折止まり、また走る。まだあと45km…。マイナスイメージが一気に頭を包む。下り切ってからの直線も、飽きるほど長かった。これから後半はずっとこの直線が一番嫌な区間だった。何とか走り続け、経ヶ坂も歩き、またエイドで休む。おっちゃんたちに励まされ、残り2kmを気力で走る。

・6周目:1時間17分

登りを歩き始めたので当たり前だがタイムが落ちる。にしてもこの重さは…疲れは…。1周回前に完走が見えていたなんてとんだ思い上がりだった。本来は7周目まであまり休まずに走ってしまい、残り3周にしておきたいところだったが、完全に気持ちが折れていた。どこで止めようか、とさえ考え始めていた。

ここで偶然、本当に偶然にも復活のきっかけが訪れることになる。ここからが本当の「ウルトラマラソン」の始まりだった。

 

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▼続編

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初100kmを城内坂ウルトラで②~闇RUN~

2018年9月30日に初100kmとして挑戦した城内坂ウルトラについて、出走記を書いています。詳しくは過去記事から…

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3時スタートを選択した選手が雨の城内坂を一気に駆け下っていく。この大会は距離が50km、70km、100kmとあるが、スタート時間も3時、4時、5時から選べるのも特徴。大多数が3時スタートを選ぶ理由は、日が出てきて暑くなる前に少しでも距離を稼いでおくためだが、台風が接近している今回はずっと涼しかった。
はやる気持ちを抑えて、飛ばしすぎず楽な走りを心がける。GPSウォッチの表示は1km6分ちょっとのペース。うん、想定通り。大会直近の練習ではずっとこのペースを意識していたので、無理なく自然にこのペースで走れている。

何度か試走しているコースではあったが、真夜中街灯も少ないなかだと全く違って見える。序盤、高舘山に入るまではゆるやかな登りが続くのだが、前を見渡せばコースに沿って様々な色の尾灯が光っており、後ろを振り返ればヘッドライトの列ができている。めちゃくちゃきれいだ。UTMFの仕事をしている時に、夜間は山に光の線ができていてすごく感動したのを覚えているが、その点のひとつになれていることがうれしい。

2kmを過ぎるといよいよ高舘山の本格的な登りに差し掛かる。2kmで約200mを登る一番の難所だ。以前より「ここは歩いてもいい区間」として経験者から話を聞いていた通り、ここに差し掛かったところで歩く人がかなり増えた。僕は(感覚だが)半分より後ろくらいでここにたどり着いたため、目の前にはたくさんの歩いているランナーがいる(変な表現だが、笑)。僕はあえてここは走ろうと決めていた。楽なことは後に取っておきたい質なので、最初から歩いてしまうと相対的に後で歩く楽さを体感できなくなってしまうのが嫌だった。偶然ではあるが、後々これがよい結果を及ぼすことになる。

走り続けていると、意外ときつくないことに気づく。もちろん、無理のない速さで走っていることもあるとは思うが、それでもキロ8分ちょっとで走れているよう。この高舘山中、暗闇はもちろんだが、雨の影響でがかなり出ていた。そのため、ヘッドライトで行く先を照らしたいところだが、霧を照らしてしまい返って先が見えないような状態になっている。前を行く人の尾灯をたどりながらまさに暗中模索。そちらに気をとられているせいか、「登り」に対する抵抗があまりなかったように思える。
それでもまぁきついのだが周囲の人を頼りにしながら進み続け、高舘山頂にある最初のエイドにたどりつく。約4km。ここの方々も他のエイドの方々もそうだが、3時から最終まで同じメンバーで切り盛りしていた。簡単に補給をすませていざ下りへ。この下りがかなり恐かった。登りはスピードが制限されるが下りは脚に負荷がかからない程度とは言えある程度スピードが出てしまう。その中、霧だ。前の人の尾灯を追いながらも道が見えない中で本当に足場があるのか?という不安にさえ駆られる

何とか下りきると霧が少し晴れて田園地帯に突入する。その後、経ヶ坂の約500mの急坂を登り第2エイドをパスすると残りは約2km。経ヶ坂を登った分下り、最後に城内坂に向かって少し登り、時折雨も強くなる中、何とか1周を終えることができた。

・1周目:1時間00分

走っている途中から嫌な予感しかしなかったのだが、お腹の調子が悪い・・・。1周目が終わると同時にトイレに駆け込んだ。エイドに出ている梨やドリンクをいただき、アミノバイタルのパーフェクトエネルギーを片手に2周目に突入。そういえば、4時スタート組は僕が1周目終わる目の前でスタートしていったところだった。

2周目になると1周目よりもかなり人がまばらになってきた。4時台なのでまだまだ暗い。雨も強い。ポンチョを持ってきて本当に良かったが、中のTシャツやハーパンに染みてしまっているので、雨合羽でも良かったかもしれない。実際雨合羽のランナーも多くいた。そんなことを考えながら走っているうちに2周目の登りにたどり着く。

霧は相変わらずすごく、人もまばらな分目印もうまく見つけられない状態。高舘山の登りはクネクネカーブの連続で、少し前にランナーがいても曲がってしまっては尾灯も見えなくなってしまう。時折、本当に道を見失い、右カーブを描く道路に対して直進してしまい、壁にぶつかる寸前に気づくようなこともある状態だった。ただ、1周目と同じくそれに気をとられているせいか、「登りがきつい」という感覚はなかった。闇を進むうちにいつの間にかエイドに到達した。

各エイドにはバナナ、梅干、パンなど各種ドリンクなど色々な補給食があったが、ほぼ毎回摂っていたのが。これがめちゃくちゃおいしい、水分補給にもなるので一石二鳥でありがたかった。手に持っていたパーフェクトエネルギーを咥えながら下りに突入する。今回一番危険だと思ったのが2周目の下り。人もまばらで暗闇・霧・転がるような坂。ヘッドライトで前をまともに照らすと霧に反射して余計見えなくなってしまうので、途中から手に持ち替えて足元を照らしながら走った。申し訳ないとは思いつつ、人の斜め後ろについたりしながら何とかくだりを攻略し、次の周回は明るくなっているといいな・・・と願いつつも、暗闇でもう少し「稼いで」おきたいという気持ちもあった。

2周目も終盤に近づくと大分明るくなってきた。夜明けだ。雨でも曇りでも夜明けは明るいんだなーなんて不思議なことを思った。

・2周目:1時間04分

1周目終了後のトイレと補給を除けば1周目と同じくらいのタイム。全くと言っていいほど疲れていない。試走のときは2周であんなにきつかったのに。今回は水分と食料を少し食べてすぐに3周目に突入した。

この周回は一応ヘッドライトと尾灯をつけていくが、4周目からはおそらく必要なくなるだろう。闇RUNを名残惜しく感じながら、3回目の激坂目指して走り出した。

 

▼続編

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初100kmを城内坂ウルトラマラソンで①~スタートライン~

以前より書いている「新米パパがウルトラマンを目指す」シリーズ、ついに本番編です。詳しくは過去記事を見ていただければと思いますが、要約すると以下です。

・4月に第1子が産まれた中、あえての挑戦
・20代(今27歳)のうちに100kmを経験したい
・初100kmを地元栃木の城内坂ウルトラで。激坂コースを初100kmとかかっこよくね?

…という、見栄を張るための理由が大半な挑戦でした。笑
本番編は書き始めたら止まらなくなり、かなり長めに書くことになりそうです。お暇な方はお付き合いください。

▼事前記事

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▼大会公式HP

sites.google.com

 

眠れない・・・時刻は21時半。もう既に布団に入ってから2時間以上が経過する。今は9月29日土曜日。明日の午前3時にスタートする城内坂ウルトラマラソンに向けて、0時には起きるつもりでいるので、もう後2時間半しかない。はぁ…せっかく今日は妻にも協力してもらって、まだ5ヶ月の子供を違う部屋に隔離して寝る環境を作ってもらったのに…。そう考えるほど余計焦って眠くなくなる。僕の悪い癖だ。小学生の頃から宿泊学習では寝るのは一番最後。今と変わらず寝れない、寝れないのループに陥っていた。本当にいつでもどこでも寝られる人はうらやましい。最後に時計を見たのは22時10分。

急に鳴るアラームの音で目覚める。0時!9月30日になってしまったようだ。意外と深く寝れた気がする。1時には出たいので、身支度を整え、カステラを頬張る。あ、あと買っておいた大好きなすあまも。
別部屋で寝ている妻と子を起こさないようにそっと家を出る。雨。日付が変わったばかりの街は特別な感じがして何だか気持ちが高まってくる。今日はいよいよ、初めての100kmマラソンに挑戦するんだ…!!

 

車を運転している間にも雨はどんどん強くなり、街灯が少なく点滅信号の多い道を慎重に走る。この日は台風が日本列島を縦断する予報で、各所でマラソン大会の中止発表が続いていた。初100kmに向けてあまり練習を積めていなかった僕は、いっそ中止になってしまったら…なんてことを少しだけ思ったりもしたのだが、でもやっぱり挑戦したいという気持ちの方が強かったりもした。数日前より逐一城内坂ウルトラのHPとFacebookを見ていたが、早期中断の可能性は示唆しつつも中止にするつもりは全くないような書き方だった。これが自治体主催だったら、もっと大規模な大会だったら、また違っていただろう。

そんなわけで、車と一回も合わずして益子町は城内坂に到着。本当に開催するのか??と思いつつも看板と受付の灯りを見つけてホッとする。

駐車場に入ると既に数十台車が停まっており、各々車のなかで準備をしているようだった。僕もとりあえず受付だけ済ませ、早々に車に戻る。やむ気配のない雨。250円で買ったasicsのポンチョを持ってきて良かった。

シューズ:on/クラウドフロー
カーフタイツ:ザムスト
ランパンにショートパンツ

ロングTシャツにasicsポンチョ
ガーミン230J
帽子、ヘッドライト、尾灯、ゼッケンベルト

うん、装備は万全!城内坂ウルトラは10kmの周回だから、余計な荷物は荷物置き場にまとめておいておける
ぞくぞくと集まる参加者、仲間同士が多いのか、会話している方が多くて少し不安を覚えるも、知り合いを見つけて一安心。あと、主催者さんも知り合いのため、レース前にちょこっと話をしたら「台風も遅くなってるから、夕方まで持つかもね」とのこと。かなり難しい判断だ。今日は参加者側で良かった。

深夜2時50分。スタート10分前。スタートラインに選手が並ぶ。
主催者の簡易PAによるアナウンス。
静まり返っている益子町城内坂に光るヘッドライトの集まり。
いよいよ、いよいよだ。雨が降るなか、僕の挑戦は始まった。最初の下りではやる脚を必死に抑えながら、未知の暗闇に飛び込んでいった。

 

▼続編

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