走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

初100kmを城内坂ウルトラにて⑤~エピローグ~

2018年9月30日に初100kmとして挑戦した城内坂ウルトラについて、出走記を書いています。詳しくは過去記事から…

 

kou90ersrun.hatenablog.com

午前3時に走り始めてから11時間半、現在14時30分。時間の感覚がない。ついに10周回目に突入する。途中ではこんなにキツく、早く終わって欲しいと思っていたのに、10回目ともなるともうこれで最後なんだと少しだけ、本当に少しだけ寂しくなる(笑)。10回目で最後となる景色を、地面を捉えながら、キロ7~8分で歩を進める。

最後の高舘山を登ったエイドで12時間、いや、準備と撤収を含めるともっとお世話になったボランティアさんに挨拶を・・・とここで、予想していなかった事実を知らされる。
周回は15時打ち切り、この周回で最後だよ
とのこと。どうやら台風が迫っている影響で、雨風の心配はすぐなくとも交通機関等の乱れを懸念して、予告どおり早めに終了の判断を下したらしい。台風の速度が遅くなっていると聞いていたので、夕方までもつかと思っていたが、結果論電車も早期に運休となっていたことを考えると、ベストタイミングだろう。
一緒にエイドに着いたもう1名の男性は9周回目だったとのこと。すごく残念だが文句なんて一言も言わない。このボランティアと、主催者を考えるとそんなこと言えないだろう。ボランティアも「最後まで行かせてあげられないでごめんな、また来年待ってる」との言葉に、この大会はまさに「人」だな、と思った。序盤は「台風だから早めに終わんないかなー」とか言ってたのに(笑)、全くもって愛らしい方々だ。21回も続いてきた大会だが主催者もボランティアも見るからに高齢の方が多い。数多くあるマラソン大会と違って、完全に個人のボランティアで立ち上がり、開催を続けている大会なので、この先いつまで開催されるのだろうと思うととても寂しい気持ちにもなったりした。

コース上2箇所目のエイドでも同じようにねぎらいの声をいただき、そして城内坂ウルトラ名物、最終周回での万歳三唱を行うことができた。中盤になると毎周毎周全員に「何周回目?」と聞いてくるこのエイドの方々。最終周回とわかると回りのランナーも集めて万歳三唱と記念撮影をしてくれるのだ。50kmの部の方々の万歳三唱を横目に走っていたので、ここまで来れたことがとてつもなくうれしかった。ここの方々にもご挨拶をして、最後の2kmを進む。レース中盤からずっと小雨だったにも関わらず、ラスト1kmで大雨土砂降りに見舞われ、本当に僕は雨男だな、と思いつつフィニッシュテープを切ることができた。

 

・10周回目:1時間41分
・合計:13時間5分

 

自分のことながら、まさか本当に10周走れてしまうとは思ってもいなかった。4周回目と6周回目でピンチを人に助けられたことが大きかったのと、前半ハイペースで入れていたことによって15時のOUTに捕まらずにすんだ。偶然にも全てがうまくいった結果だった。

走り終わった瞬間に疲れがどっと出て、歩き方はぎこちなくさっきまで走っていたのと同じ脚とは到底思えない。急に寒気と眠気が襲ってくる。フルマラソンで自己ベストを出した2014の富士山マラソンのときと同じ感覚だ。全て出し切ると大体こういうことになる。
走ることを優先していたために途中あんまり利用しなかったメインエイドの給食関係を、完走した後に食べようと思っていたが、それよりも早く着替えて帰る方が大切だと思った。股擦れもひどく無料の温泉に行く気にもならなかった。主催者にも挨拶をすませ、慌しく会場を後にする。

本当に最高の大会だった。

f:id:kou90ers:20181017175037j:plain

 

1周目:1時間00分
2周目:1時間04分
3周目:59分
4周目:1時間04分
5周目:1時間15分
6周目:1時間17分
7周目:1時間29分
8周目:1時間36分
9周目:1時間36分
10周目:1時間41分
合計:13時間05分

 

kou90ersrun.hatenablog.com

kou90ersrun.hatenablog.com

kou90ersrun.hatenablog.com

kou90ersrun.hatenablog.com

 

家に帰って妻と子(5ヶ月)に完走を告げる。子供が生まれた年にこんな挑戦をするなんて、本当に自分でアホだなと思う(笑)。
別に子供や妻のために完走!という気持ちはなく、純然たる自分のための完走だったが、それを許して理解してくれた妻には本当に感謝、そして今後もご迷惑をおかけします。。。(笑)
子供をお風呂に入れるのが僕の日課だが、完走したこの日は、もう何もする気にもなれず、(正確に言うと何も「できず」)申し訳ないが早々に寝床に着いた。