走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

可処分時間と家族とランニング

「可処分時間」とは「自分の判断で自由に使うことのできる時間」のことを指します。例えば、社会人の場合、仕事から帰ってきてから寝るまでの時間がこれにあたります。

 

おそらくですが、僕は今人生の中で「可処分時間」が短いフェーズに入ってきています。社会人になってから、仕事の往復以外にやるべきこととして「家事」が加わり、2年前より「育児」が入ってきました。息子の成長を目の前で体感できるのはとても幸せなことですが、可処分時間が減ることになるし、家庭全体のことも踏まえると今まで通りの考え方ではいけないな、と最近感じるようになりました。

特に育児に関しては、想像していた以上に大変だと感じています。オムツ替えや食事、着替え、寝かしつけなどのいわゆる「保育」が目に見えてわかりやすい育児ですが、これ以外が大変です。
もうすぐ2歳になる我が子はできることがどんどん増えてきて、放っておくとすぐに危険に突き進んでいきます(笑)。ですので、基本的には目が離せませんし、まだ言葉が通じないわりには意思も強くあり(良いこと!)、なかなか大変な時期です。
目が離せない中、近くで遊んでる時に読みたい本を読んだりしようと思った時もあったのですが、これもうまくはまらず。思っていた以上に時間が細切れになってしまうんですよね。僕の性格の問題なのですが、2つのことを同時に集中してできないってのも原因としてあります。

さて、そんな中でランニングをするのですが、お休みの時には妻に時間をもらって走りに行きます。平日は朝か、通勤帰宅時が最近の定番です。
僕が走りに行っている間、妻は息子と2人きり。家事もシェアしてますが、そもそも息子と2人きりの間に「可処分時間」がどのくらい発生するのか改めて考えてみました。
前述の通り、数分単位の細切れ可処分時間は発生するのですが、数分細切れなんて正直あってもあまり意味をなさず、少しスマホを見る程度になってしまいます。
子供が生まれて1年、妻は専業主婦で僕は仕事という構図でした。この時には細切れの可処分時間なんていう感覚はあんまりなくって、今思えば全く育児への理解はなかったなと思っています。

僕はマラソン大会に参加したり(今はできませんが)、ちょっと走りに出掛けたりと可処分時間を「まとめて」「息子と離れて」有効に使えていますが、妻はそもそもインドア派ということもあり、ずーっと「細切れ」の可処分時間を「息子と家事の間で」過ごしていることになります。前者を「100%可処分時間」、後者を「細切れ可処分時間」と勝手に名付けます。

妻の日中は、僕がお休みで息子と出かける時や、息子がお昼寝をしている時以外は細切れ可処分時間です。その間にも家事をしたりしています。夜息子が寝た後には可処分時間がありますが、洗濯とかもしなければならないです(家事の件もいろいろ思うところあるので、別で検討したいと思います)。そうなると、家事か仕事か細切れ可処分時間が一日の大半になってしまいます。
そんな中僕も走りに行きつつも、家のことを考えると「早めに帰らなきゃ」とか考えて、何となく(気持ち的に)100%解放されることってないなーと、贅沢ながら感じていました。これってお互いに、どころか息子含め3者全員不幸だなぁと。

そこで思いついたのは、妻に100%可処分時間を提供することです。今年に入ってからは息子と2人で出掛ける時間を増やしたりしたのですが、昨今の情勢で家にいる時間がより長くなり(リビングに普通にいると、僕が息子の面倒を見るといいつつもきっと気になっちゃうと思うし)、先も見えないこともあり、もう少し工夫が必要だと感じています。
そこで、狭い家ではありますが、寝室に小さい折り畳みのテーブルでも買って、「一人空間スペース」を作ろうかなと思っています。そこで何をするかは自由ですが、何もしないとしてもそこにいることで100%可処分時間ができあがります。「ゆっくりコーヒーを飲む」ということさえも、子供がいる空間だとままならないので、そういう空間を提供できることが大切だと思っています。

これをやることで何か変わるかわかりませんが、妻にも100%可処分時間を少しでも提供することで、僕も可処分時間の際により気兼ねなくその時間を過ごせるかな、と思っています。100%可処分時間を譲り合おうという視点と気持ちを持ちたいな、と。そうすることで、3人でいる時間もより楽しくなると思います。

こんな情勢ではありますが、子供もまだ小さいので、今までよりもっと家庭のことを考えて、工夫して、何より3人が楽しく生活できるようにしたいです。いつまでこの情勢が続くかわかりませんが、例え普通の生活に戻ったとしても、今こうやっていろいろ考えていることを大切にしたいと思います。