走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

現場のプロ

週末に盛岡でマラソン大会があり、そこで仕事のため本日現地入りしました。


「最近走っていない」と一つ前の記事で書きました。基本的に自分が走ることか、栃木のマラソン関係の情報を書いているブログなので、走っていないと更新がかなり停滞するのですが、今回初めてちょっと仕事に関することを書いてみようと思いました。

 

僕はこの仕事を始めて既に6年半となります。中身や場所が少し変わったりはしましたが、基本的にはマラソンイベントを軸に仕事が発生しています。
なので、イベント、特にマラソンイベントに関して言えばプロの中でもそこそこできる方にはなってきていると思っています。
冒頭に戻り、明日から盛岡でマラソン大会のお仕事です。詳細は割愛しますが、自分が普段管轄しているエリアを離れてのヘルプ出張となります。
ヘルプとは言え、イベントのプロとして責任のある立場を任せられます。

 

責任のある立場を預かる身として失敗は許されないわけですが、失敗しないためにはどうしたらいいか。これはどの仕事でも、仕事じゃなくてもそうだと思うのですが、準備が9割だと、僕は思っています。9割5分と言ってもいいかもしれません。
実は派手に見える「当日」は、それまでにいかに「準備」できたかで、成功するかどうかが決まってしまっています。例えば単純な作業だとしても、例えば複雑なオペレーションだったとしても、例えばおもてなし的な当日発生しているように見える「仕掛け」も、準備以上のことは当日起こりにくいです。逆に、準備すれば成功はある程度予想できると思っています。

 

そんな中で今回「ヘルプ」という立場でイベントに出るのですが(自分が主になっている立場ではまた違ってきますが)、この時に僕が気を付けていることは

「当日独力で全てを完結させるように準備すること」 です。

与えられた役割についての内容を全て理解し、当日遂行するのは最低限。そこから派生する懸念事項などを、想定し切って現場に入る前に潰し、大会のトップから引きはがしておくか、を意識して準備します。大会のトップが気づかないような細部も、部分の責任者がシュミレーションした時には気づくこともあります。また、真逆に全体の部分で、例えばシャトルバスの時間・場所、トイレ、更衣室・・・など、参加者へ案内すべき事項はすべて把握しておきます。
書いていると当たり前のことなのですが、これが意外とできないのです。万人単位の人間が集まる場所において、自分の周辺で起こりうる事象を机上で全て想定し切る、というのは想像以上に難しいです。


基本的に何かが発生した時、わからないこと、トラブルがあった時には本部に報告・相談をするのですが、これが完璧にできていると、1日何も本部と連絡を取り合わずに自分の守備範疇を守り切ることができます。もちろん、報告すべき事項、本部すら想定できていなかったような大きなイレギュラーなどは連絡を取りますが、基本的にはあらゆる事象やボランティアさん、参加者からの問い合わせを自分で完結させます。

これが、プロとして仕事をすることだと思っています。

本部は、こういった各所からの問い合わせに終始しており、その中でも全体進行管理、何かトラブルがあった際の対応をしなければなりません。ここから自分の範疇を引きはがす、その準備を現場までにしておくことが、ヘルプの立場として求められていることだと思います。

たまにヘルプだから気楽、という感覚を持っている人もいますが、これは大きな間違いでプロとして失格だと思います。

 


イベント現場の話で書きましたが、基本的には何事もこの考え方が大切だと思っています。こういう想定力っていうのは、意識的なところと経験値が必要で、それがその道のプロなんだと思います。

 

こういうことをずっとしているので、新卒で入社した時から今に至るまで、若いのに落ち着いてるね、と言われ続けて、いつになったら「若いのに」って言うのを取ってもらえるのかなーと思っています(でも、おいしいのでこの立場をもう少し味わいたい。笑)

 

ということで、明日からの仕事のためにもう少し潰しをしたいと思います。