走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

初サブスリー(富士山マラソン)プレイバック

僕が初めてそして唯一サブスリーをした2014年の「富士山マラソンについて、今更ながら振り返っています。

◆初サブスリー前の4ヶ月は別記事で振り返っています。

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もう6年も前のことなので記憶にあるだけにはなりますが、意外と要所要所を鮮明に覚えていました。この時は会社の仲間5人くらいで小旅行も兼ねて行ったのでした。当時住んでいた東京からみんなで車で山梨へ向かい、前日はアウトレットに行ったり、前日エキスポに行ったりと楽しむことをメインにして、ランニングは一切しませんでした。
近くに宿泊して夜は「ほうとううどん」とパンでカーボローディング!今考えるとサブスリー前にしてはゆるかったなと思います(笑)。

そして当日、朝はパンやバームクーヘンをお腹が重くならない程度にこまめに食べながら会場に移動。今までの経験上、お腹が減りすぎて走れないことがあったので、この時は少しずつでもこまめに食べることを意識していました。

気象庁の「過去の気象データ」を見てみると、2014年11月30日山梨県河口湖の天候は以下のようでした。

・最高気温:11度
・最低気温:1.5度
・平均風速:1.4m
・曇り(降水量ゼロ)

富士山マラソンは、時期と場所も相まって朝寒いイメージがありますが、この日は11度まで気温が上がったようです。雨も降らず、風もほぼなく、コンディションとしては良い方だったのかもしれませんが、日が出ずに体感的にはずっと涼しい(寒い)かった記憶があります。

装備品はこんな感じ。

・ランシャツ、ランパン、お腹にスポーツ用腹巻
・手袋、アームカバー、レッグカバー
・シューズはナイキのルナスパイダーLT

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もっと速ければ別ですが、サブスリーギリギリでこの気温なら、ランシャツランパンではなくても良かったかもしれません(笑)。
これと合わせて、確か明治の「ピットインエナジージェル」を2本くらい持っていたと思います。アームカバーに忍ばせていました。

応援の仲間に荷物はお願いして、荷物預けには立ち寄らずにOK。これがめちゃくちゃありがたかった。軽くアップと体操をして、10,000人規模大会のスタートに着きます。Aブロックでしたがスタートに9秒くらいのロスがありました。

とりあえずは淡々とキロ4分ちょっとくらいで走ることを意識。

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この後のレースの記憶は断片的になっていますがコース図と高低図を見ながら何となく思い返していきたいと思います。

前半は少し感覚が長めではありますが、基本的に全コースに渡って3㎞に1回くらい給水所があったので、それは全部取っていました。取っていたとはいえ、一口含む程度です。普段のマラソン大会でも、よっぽど混雑していない限りは全ての給水所で少しずつ水分を取るようにしています。1回で多く摂取してしまうと胃腸系のコンディションが悪くなりそうだし、とは言え取らなすぎるとそれはそれで全体のコンディションが悪くなりそうなので、こうしています。

前半は河口湖周辺を走ります。
確か10㎞手前、8㎞くらいのトイレに立ち寄りました。これも過去の経験を活かしています。僕はお腹が少し弱くて、学生の頃から長い距離をそれなりのスピードで走ると下してしまう癖がありました。これまでのマラソンでもそれは起こっていて、トイレに駆け込むのが後半になるほど、立ち止まることで脚が完全に止まってしまい、その後一気にペースが落ちてしまうのでした。調子良く走っていても、1回立ち止まるだけで
一気に身体が動かなくなるこの現象、不思議ですよね。そのため、前半早めに行きたくなったタイミングでトイレに駆け込みました。このペースで走っていてこのタイミングでトイレに行くランナーは少なく、不安ではあったのですが、ロスタイムを最小限にレースに復帰。前半なのでレースに楽に戻れました。

5㎞ 20分29秒
10㎞   20分26秒(41分04秒)←トイレ立ち寄り

その後も快調に、脚にダメージをできる限り溜めないようにリラックスして走ります。これもうろ覚えですが、10㎞ごとか、5㎞ごとかの給水所で少しずつ「ピットインエナジージェル」を補給していました。この手のジェルは味が非常に濃いので、給水と一緒に摂取しないと口の中がすごいことになります。僕は後半、必ずと言っていいほど脚がつるので、エネルギー補給も早い段階からこまめに実施していました。

15㎞ 20分39秒(1時間01分43秒)
20㎞ 20分22秒(1時間22分05秒)
※ハーフ 1時間26分33秒

ハーフを過ぎたところで河口湖に別れを告げ、文化洞トンネル-西湖に向けて一気に100m近く登るゾーンに差し掛かります。ここが富士山マラソンの難所と言われていて、僕が走った時もみんなペースが落ちているようでした。僕はというと、
びっくりするくらいペースが落ちず、無理しすぎていないにしてはどんどんランナーを抜いていった記憶があります。
この時に何となく、今日調子いいのかもしれない、と思いました。

25㎞ 21分12秒(1時間43分17秒)←登り坂あり

坂を登り切って22㎞過ぎ、西湖を周るエリアに突入します。西湖も一番奥(28㎞くらい)にくると周囲にもランナーがまばらになってきて、一人旅が続くようになりました。このあたりから少し辛さを感じるようになり、30㎞過ぎたあたりが一番きついところだったような気がします。一人旅に応援もほぼなく、淡々と続く西湖沿いの道、ペースを落としてしまいそうになりますが、何とか遥か先にいるランナーを目標に持ちこたえました。ここで持ちこたえられなかったら、いつもの通り3時間20分以上かかってしまったと思います。
西湖を1周して、先ほどの坂に戻ってきました。今度は下りです。僕は復路を走っていますが、往路は人がかなり増えており、歩いている人も多く見かけました。この下りで35㎞くらいになるのですが、脚に溜まった疲れに前半登りの時よりペースが落ちてしまいました。これもまた不思議(笑)。

30km 21分09秒(2時間04分26秒)
35km 21分29秒(2時間25分55秒)←下りあり

下り切ってあと残り7㎞くらい。タイムは…まだ余裕ある!サブスリーいける!と思いつつも、実はペースが落ちてきています。1㎞過ぎるごとに頭でタイムを計算。少しでも気を抜いてペースを落とすと一気に崩れそうだし、何より恐いのは脚がつること。脚がつってしまっては、今までのレースも台無しです。残り数キロ、タイムを気にしつつも脚に負担をかけすぎないペースで走り続けます。
ラスト3㎞くらいで沿道に仲間がいました。「サブスリーいける!!」と言われつつも、心理的にそんな余裕はなく(笑)。
ラスト1㎞を切ったあたりでペースを上げたかったのですが、その瞬間、一瞬ですが太ももがピクッとなり、ペースを元に戻します。危ない危ない。その後も脚を気にしてペースを上げられず、維持のままフィニッシュ会場へ。サブスリーを確信したのはラスト100mを切ってから。それまでは本当に脚が持つのか?という不安がつきまとっていました。

40㎞:22分43秒(2時間48分38秒)

そして、歓喜のフィニッシュへ!!

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残り90秒というギリギリ感や、レース過程もあって、めちゃくちゃ感動してしまいました。と、同時に、止まったことで一気に脚が重くなってきます。とりあえず最低限の荷物を持ち、やっとの思いで着替えましたが、エネルギーを使い切ってしまったからか身体が急に冷えてきました。重い身体を引きずりながらローソンで温かいものを買い、室内の暖かい休める場所に何とかたどり着き、身体を休めました。回復するまで数十分は動けずじっとしていましたが、サブ4過ぎくらいで外に出ることができ、仲間の帰りを待ちました。

 

今思い返しても会心のレース運びでした。それができたのも、数ヶ月前からわりとコンスタントに走り込みができていたからです。書いていたら、いつかまたサブスリーの歓喜を味わいたいなと思ってきましたが、まずはこの情勢が落ち着くことと、落ち着いたとしても結局長期的な目線でサブスリーをすることが僕のメンタルでできるのか、微妙なところだなとも思います(笑)

start  09秒
05㎞ 20分29秒(20分38秒)
10㎞ 20分26秒(41分04秒)←トイレ立ち寄り
15㎞ 20分39秒(1時間01分43秒)
20㎞ 20分22秒(1時間22分05秒)
25㎞ 21分12秒(1時間43分17秒)←登り坂あり
30㎞ 21分09秒(2時間04分26秒)
35㎞ 21分29秒(2時間25分55秒)←下り坂あり
40㎞ 22分43秒(2時間48分38秒)
finish   09分51秒(2時間58分29秒)

※ネット 2時間58分21秒
※ハーフ 1時間26分33秒 

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