栃木県民の2018箱根駅伝
▼2019年版はこちら。
2018年の箱根駅伝について栃木県出身者を私見でまとめています。大学別に応援するのも楽しいですが、地元栃木の選手を応援するのも楽しいので、注目してみてください!!
※手動・私見でまとめているので、間違いや抜けがあったらご指摘ください。
▼栃木関連選手の区間エントリー一覧
1区 栃木(順天)
4区 吉川(東洋)、梶谷(青学)
6区 廻谷(日体)、菊池(城西)
7区 石川(拓殖)
9区 中村(順天)、熊耳(國學)、溜池(学連)
補欠 郡司(東海)、塩川(上武)、工藤(国士舘)
【往路ハイライト】
1区栃木は序盤から15km付近まで集団の先頭を引っ張る堂々たる走り。最後スパートについていけず区間10位も、その存在感を示して見せた。
4区は1位東洋の吉川と2位梶谷という劇的な展開。終始落ち着いてルーキーらしからぬ走りを見せた吉川、は区間賞まであと1秒に迫る走りで東洋の往路優勝を決定付けた。一方の梶谷は区間9位と伸び悩んだが2位をキープ。青学の追撃体制を崩さなかった。
【復路】
6区菊地と廻谷は、順位を落とすもシード権内にてレースを運び、それぞれのシード獲得の一翼を担った。
7区はダークホース拓殖にてルーキー石川が区間9位、6位キープの快走。
9区。最初で最後の3大駅伝中村は11位で襷を受けるとシード権までの秒差を縮める走り。だが、惜しくもシードを逃してしまう。
熊耳は9区まで続いた母校の襷をアンカーに後5秒届かず。ラスト箱根は苦くなってしまったが、見ている人にあのラストの走りの感動は十分に伝わった。
学連溜池は一斉スタート組から後半抜け出し。ここまで奮わなかった学連選抜で意地を見せた。
▼大学別、メンバー登録入り栃木出身選手
【青山学院大学】
2017箱根優勝(3連覇、3冠)、2017出雲2位、2017全日本3位。
▼梶谷瑠哉(3年)・・・4区:区間9位(1:03'39")
・5000m:13'55”、10000m:28'52"
・今市中学→白鴎大足利高校
・2017年青山学院大学優勝の際、2年生で1区を担当。トップと4秒差の区間4位でたすきリレーと大きく貢献。162cmと小柄だが、大きく身体を振った粘り強い走りが魅力。今年は出雲1区8位と出遅れたが復調気味で4区にエントリー。混線予想の今年の箱根で4区で抜け出す存在になれるか。
【東洋大学】
2017箱根2位、2017出雲5位、2017全日本5位。
・5000m:14'15"、10000m:28'53
・黒磯北中→那須拓陽高校
・1年生ながら全日本大学駅伝では最長区間のアンカーを立候補、区間4位の大健闘。ロードに抜群の適正をもつ。区間エントリーは4区。山に向けて勢いをつけるべく区間上位、もしくは区間賞も狙える配置。台風の目になれるか。出身の黒磯北中学は現ヤクルトの高久(那須拓陽→東洋)、八木沢(那須拓陽→明治)も出身という、かなりの逸材を排出している中学。
那須拓陽→東洋大学 の系譜。
2013~2014年、高久。7区4位→8区1位(優勝)。
2015~2017年、櫻岡。4区4位→7区2位→4区4位。
2018年、吉川。4区2位。
【順天堂大学】
2017年箱根4位、2017出雲4位、2017全日本12位。
▼栃木渡(4年)・・・1区:区間10位(1:02'52")
・5000m:13'58”、10000m:28'19"
・大平中→佐野日大高校
・2016箱根4区3位、2017箱根4区区間賞(この年から4区の距離が変わったため、必然的に区間新)。今期は順天堂大学の主将を務めるチームの大黒柱で、3年生の塩尻(リオオリンピック代表)とダブルエース。最後の箱根では1区を走り、2区塩尻と合わせてロケットスタート、往路優勝を狙う。順天堂で栃木県出身と言えば12年卒業の的場も主将だった(現在小森コーポレーションの主将)。栃木県栃木市出身。都道府県対抗駅伝にて栃木県チームで走った際はまだ無名の存在だったため、解説・お茶の間が混乱した。卒業後は日立物流で競技を続ける。
▼中村陵介(4年)・・・9区:区間11位(1:12'18")
・5000m:14'26"、10000m:29'59"
・今市中→作新学院高校
・大学駅伝の出場経験はないが、5000m、10000mともに4年生で自己ベストを記録。他スピードランナーの後輩をおさえてメンバー入りしている。区間エントリーは9区。最後に箱根路を走ってもらいたいところ。
【日本体育大学】
2017箱根7位、2017出雲3位。
▼廻谷賢(2年)・・・6区:区間15位(1:00'51")
・5000m:14'19"、10000m:29'23"
・塩谷中→那須拓陽高校
・中学時代は800m専門スピードランナーのイメージだったが、那須拓陽高校では長距離でも適正をみせる。かなりメンバーが揃っている日体大で2年生ながらメンバー入り、6区に区間エントリー。スピードを活かして下りを制することができるか。今年ももちろん、将来有望な選手。10000mの自己ベストは2017年12月の日体大記録会で出した記録!
【東海大学】
2017箱根10位、2017出雲優勝、2017全日本2位。
▼郡司陽大(2年)・・・補欠
・5000m:13'57"、10000m:29'05"
・タレント集団東海大、その中でも競争激しい2年生でメンバー入りを果たした。高校時代から駅伝1区を2年経験するなど、長距離やロードには抜群の適正がある。区間エントリーは8区。箱根デビューを期待したい。西那須野の陸上部郡司といえば三兄弟。長男貴大は駒大→小森コーポレーション、次男真大は関東学院大学を卒業、そして陽大が三男。栃木県で1月下旬に開催される郡市町対抗駅伝では兄弟で那須塩原チームを支えている。那須塩原市は県内でも最大の長距離王国。東洋の吉川、國學院の熊耳、日本薬科(学連)の溜池も那須塩原地区で、ヤクルトの高久、八木沢なども同様。
【拓殖大学】
2017箱根14位、箱根予選会5位。
▼石川佳樹(1年)・・・7区:区間9位(1:05'44")
・5000m:14'44"、10000m:29’22"
・烏山中→烏山高校
・12月の日体大記録会にて10000mの自己ベストを1分以上更新!ロードでの特に長い距離への対応力のある拓殖大学(岡田監督)で一年生ながらメンバー入り。82回箱根駅伝で亜細亜大学を優勝に導いた岡田監督の通称「岡田マジック」、今年の拓殖大は優勝争いは厳しいだろうが、上位戦線は伺える。その一翼を一年目から担えるか。区間エントリーは補欠。
【國學院大学】
2017箱根18位、箱根予選会6位、2017全日本11位。
▼熊耳智貴(4年)・・9区:区間14位(1:13'09")
・5000m:14'16"、10000m:29'17"
・厚崎中→作新学院高校
・2017箱根駅伝では8区を走り、チーム唯一の区間順位一桁、6位で走破。5000m、10000mともに今年自己ベストを更新している。箱根駅伝予選会にはメンバーに名を連ねなかったが、区間エントリーでは9区。大学最後の箱根駅伝でチームを支える9区の走りに期待したい。
【国士舘大学】
2017箱根20位、箱根予選会7位。
▼工藤海良(3年)・・補欠
・5000m:14'18"、10000m:29'54"
・田沼西中→白鴎足利高校
・5000m、10000mともに今季自己ベストを更新している。タイムでは上位10名に絡むことは難しいが、希望していた特殊区間6区に区間エントリー。山下りを攻略できるか。
【城西大学】
箱根予選会8位、2017全日本13位。
▼菊地駿弥(1年)・・6区:区間17位(1:01'06")
・5000m:14'43"、10000m:30'44"
・清原中→作新学院高校
・1年生ながらメンバー入り。タイムだけ見ると上位の選手は多く存在する城西大学だが、その中で6区に区間エントリー。特殊区間要因として活躍できるか。
【上武大学】
2017箱根15位、箱根予選会19位。
▼塩川香弥(4年)・・・補欠
・5000m:14'28"、10000m:30'09"
・三島中→白鴎足利高校
・5000mの自己ベストは大学3年、10000mの自己ベストは4年、じわじわと力をつけてきた。
【関東学生連合】
▼溜池勇太(2年)・・・区間エントリー/9区:区間13位相当(1:12'54")
・5000m:14'44"、10000m:29'40"
・厚崎中→宇都宮高校→日本薬科大学
・大田原高校を中退し、宇都宮高校定時制に通うなか、2014年、2015年と定時制高校の陸上全国大会で1500m、5000m優勝。日本薬科大学の目に留まり入学という異色の経歴をもつ。箱根駅伝予選会で学連選抜メンバーに入ると、箱根を走る10名を選抜する10000m記録挑戦会にて、自己記録を1分近く更新して出場内定をもぎ取る。正に自らの行動でチャンスを掴んできた選手。区間も9区に内定している。
▼メンバー登録入り、出身高校別人数
1)那須拓陽高校 3人
1)作新学院高校 3人
1)白鴎足利高校 3人
4)佐野日大高校 1人
4)烏山高校 1人
4)宇都宮高校 1人
・・・合計12名が2018年箱根駅伝のメンバー登録入りを果たしている(各大学16名)