走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信│1児の凡才パパランナーの走った記録、日常、思ったことなど

大田原マラソンのコンディションについて

栃木県民ランナーの誇り(と、僕が勝手に思っている)大田原マラソンが来週に迫ってきました。11月23日(勤労感謝の日)で固定開催しており、僕はここ数年仕事にて現地に行っているのですが、毎年風がえげつないので、過去どんなコンディションだったのかをまとめてみました。

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全て気象庁のHPを参考にしています。
※余談ですが、気象庁のHPでは全国各地過去数十年にわたる気象データが残っているため、イベント開催日決定の参考のひとつにすることもあります。

フルマラソンはスタート時間が10時、4時間制限なので10時~14時内でのコンディションとなっています(14時台なので正確には少しはみ出ていますが)。

www.ohtawara-marathon.com



◎2019年のコンディション

 

 

 

気温

最低気温を見ると、2012年が一番低く6.3度、2014年が一番高く14.2度。
最高気温は、2018年が一番低く10.8度、2014年が一番高く16.5度。
気温差の最大は2017年の5.4度でした(9.0~14.4度)。
こうして気温だけ見ると、11月下旬という時期を考えた時に意外と寒くないんだなーと思いました。スタート時間が10時というのもあるかもしれません(朝一はそれなりに寒い)。それに、暑くもなりにくいですね。
そう考えると、気温だけで見ればこの時期走る上ではわりと良コンディションと言えそうです。

天候

過去10年で雨は3回、かつ、レース前半で止んでしまう年が2回だったようです。雨は降りにくい日なのかもしれませんが、後述する「風」があるため、雨が降ってしまうと気温以上に寒く感じるかもしれません。
2017年はスタート時点で気温9度・雨が2.5㎜だったのでかなり寒く感じたかもしれません。その後気温が急上昇したのは幸いだったように思います。

 

大田原マラソンの名物と言っても良い「那須おろし」と呼ばれる強風。那須連山の南東部に位置する大田原マラソンのコースにおいて西高東低の気圧配置で発生する局地風です。
過去10年の最大風速は2016年の8.8m!8.8はかなりえぐい…。次いで2018年7.7m、2010年7.1m、2017年5.5m。。。上位4のうち3つが過去3年です。
気になったので、2018~2014年の最大風速平均値を出してみると6.1m。2013~2009年の平均値は3.1m。なんと、平均値で3mも風速が違っていました!「0⇒3」ではなく「3⇒6」なのでさらにインパクト強いです。原因はわかりませんが、昔より今の方が最大風速が強くなっているようです。

風向きは大体北西方面。ということで、コースで言うと23.7㎞のコース最低地点から左折して北上を開始する地点(登り始める地点)で向かい風をもろに受けるという形になります。

www.ohtawara-marathon.com

そして、風は後半になるほど強くなる傾向も併せて、23.7㎞からの登り+那須おろしが悪名高く浸透しています。特にここ3年の風はすごいですね。

 

コンディションと優勝タイム

せっかくなので、過去の優勝タイムとコンディションを比べてみることにしました。優勝タイムだとその年に出場している選手によったり、そもそも2時間半前後で完走するので3時間~4時間のランナーとのコンディションとは違ってしまうなどありますが、参考までに。

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まず、男女ともにこの10年で一番良いタイムは2011年になっています(大会新ではない)。2011年の気候データを見てみると・・・

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最大風速が1.7m、この10年で最小の年でした!気温も10.5度~12.3度と寒くもなく暑くなりすぎず。大田原マラソンにもこんな絶好のコンディションがあるのか・・・とびっくりしました(笑)。
男子の記録を見るとここ3年が、直近10年のワースト4入りしています。これって前の方に書いた風と同じですね。ワースト1・2の2018・2016年は最大風速を12時に記録しているので、先頭ランナーもまだ走っている最中ですね。
やっぱり風が強いとタイムが出にくいのは当たり前ですし、特に記録の悪かった2018年を見ると最高気温が過去10年で最低の10.8度風が強い+強風になるのが早い段階+気温が上がり切らない、という悪条件が揃っていたのかな・・・と思います(雨だけなくてよかった・・・)。

まとめ

長々と書いてしまい何が要点かわからなくなってしまいました。笑
近年の大田原マラソンが風が強くなる傾向ですが、過去を振り返ると決してそればっかりではなく、良コンディションの時は良い記録も生まれていました。そう考えると後半登りがあるとは言え、大田原マラソンに出るランナーは猛者ばかり・常連も多く・コースの特徴が立っていて戦略を立てやすいと考えると、近年の風で鍛えられている(メンタル含め)こともプラスにコンディションによってはハマる人が続出するのでは?という謎なまとめで終わりたいと思います。笑